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江戸職人の造るこだわりのお宮

神様が宿る神殿-みす平總卸店のお宮造り

みす平總卸店のお宮造り

江戸時代になると、伊勢参りと言って三重県の伊勢神宮には全国から多くの人たちがお参りに来るようになりました。

伊勢神宮は「五穀豊穣」「商売繁盛」「日々の平和」など庶民の身近な願いをかなえてくれる神様とされており、
「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほど多くの人に広まっていきました。

今と違い、当時は江戸から片道15日間と誰もが参詣できるものではなく全国に伊勢神宮への信仰を勧めた御師(おし・おんし)と呼ばれる人たちが全国にお神札(神宮大麻)を配布されていました。

このお神札をお祀りするために各家庭で大神宮棚と呼ばれる棚を設けられ、これが今日の神棚の起源と言われています。

江戸時代の中頃には、ほとんどの家庭でお祀りされていたようで、伊勢神宮に参拝できない人たちにとって伊勢神宮のお神札(神宮大麻)は、伊勢神宮そのものであり、神様が宿る神殿(お宮)そのものでした。そのため神棚は神社を模して造られています。

みす平總卸店は、創業以来三百有余年間受け継がれた技術と真心で、お客様の“祈るこころ”にふさわしい神棚(お宮)を製作しております。

“祈るこころ”をかたちにしたみす平總卸店の神棚

木曽桧のすがすがしい木目

「桧」(ひのき)は古来より、その耐久性、木目の美しさから日本の建築物に利用されてきました。

また「日(ひ=霊)の木」とも言われることから神聖なものを造るために選ばれており、なかでも木曽地方が産する「木曽(尾州)の桧」は桧の王と呼ばれ、香り高く美しい木目と殺菌力を備えた最高の木材でと言われています。

木曽桧は神に一番近い木とされ、最上格の神社である伊勢神宮も木曽桧で建てられています。
きめ細かな木目と清らかな白い木肌は、神殿にふさわしいものです。

みす平總卸店の神棚(お宮)は「偽りのない本当の姿」すなわち塗装をしない木地のままの「穢れのない真の姿」である白木造りです。
我々人間が神様という尊い存在をお迎えするために木曽桧の美しい木肌と繊細な組み上げにより、装飾をする必要がないくらい美しく上品で高貴な雰囲気に仕上げております。

木曽桧の木目画像1 木曽桧の木目画像2 木曽桧の木目画像3

木材以外の素材も本物にこだわり、細部まで手をかけた手造り品

みす平總卸店の神棚(お宮)は格式ある神社を模したデザインです。
極力釘を使わず、ほぞを刻んで部品を組み、古くからの神社の建築様式に倣うかたちでお造りしています。

例えば、緩く弧を描く丸屋根は伊勢神宮の茅葺き屋根を模したもの。勝男木なども形や数を極力伊勢神宮に合わせています。

安価な神棚の中には金物は塗装したプラスチックのものもありますが、みす平總卸店では真鍮の金具を塗装して使用します。細かな部分も神様の住まいには本物を用いることにこだわった神棚(お宮)造りをしています。

細部のデザインひとつひとつに意味があり、すべては神様を敬う気持ちを表しているのです。

デザインの細部画像1 デザインの細部画像2 デザインの細部画像3

コンパクトな神棚でも本物を、意匠に込めた思い

お神札には、その神社に祀られているご神体の力が封印されていると言われているため、お神札=ご神体であり、神棚は出張神社と言われています。

ご神体が人の目に触れることは、失礼にあたるため扉の中にいれて締め切り、扉の前に鏡を置き鏡を通して神様と会話します。神様は人の心に存在しているので、己の心の中にいる神様を鏡にイメージして、姿が映った時に心が通じるというような意味合いがあります。

そして、お神札を祀るだけでなく神様に対して日頃の感謝として、自分達が自然界からもらえる恵みをお供えするのがお作法となります。

海からの恵みの「塩」、大地からの恵みの「米」、全ての動植物の生命の源となる「水」、「御神酒」、繁栄を祈る「榊」、魔を払う「炎(ろうそく)」をお供えし、それがあってはじめて神棚(お宮)と言えます。

洋風のお住まいや、狭く神棚(お宮)を置くスペースが取れないお住まいの方に人気の壁掛けタイプの神棚(お宮)はお供物が置けないため本来のお作法としましては良くはありませんが、神様をお祀りするお気持ちがあれば、どんなかたちでも問題ありません。

みす平總卸店でも、壁かけタイプの神棚もご用意しています。
もちろん壁掛けタイプでも木曽桧を使い神棚職人が心を込めて、”神様が住む”が語源の「霞」、神獣の「狛犬」、神の化身と言われている「龍」、神様が降りてくる(宿る)木と言われている「松」、清らかな場所であることを表現する「雲」を手彫りしており、神様をお祀りするのにふさわしいものとなっています。

お神札「雲」

お神札「松」

お神札「龍」

お神札「獅子」

獅子

祈るこころにふさわしい神棚をお届けしたい

信仰の入り口としてお手頃価格の神棚(お宮)や、壁掛けタイプ、現代風のおしゃれなデザインの神棚をお祀りするのも悪いことではありません。大事なのは神様をお祀りするお気持ちです。

しかし、神様を思う気持ち、祈るこころが深まるにつれ、「本物」を求めたいと感じるお客様は多いようで、そう言った方達がみす平總卸店に訪れて来られます。

みす平總卸店では、ひとつひとつ心を込めた手作りの神棚をご案内していますので、神殿の荘厳な雰囲気の良さもぜひ手に取ってお確かめください。

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