棚板 三尺六寸五分
神棚の代表的なサイズです。
何といってもこのサイズが神棚の中心です。
1年の365日から数字をとった間口3尺6寸5分、1年の12ヶ月から数字をとった奥行き1尺2寸、そして1日から数字をとった厚み1寸。
1日1日、12ヶ月、365日の間ずっとお守り下さいと願いを込めて作った神棚(縁起棚)の基本サイズです。
本当に昔の人はよく考えたものだと思います。
今でもこのことを知っているお客様は3尺6寸5分を指定されてご来店されます。
神棚を設置する場所に余裕がある方には是非おすすめしたい3・6・5です。
3尺6寸5分の棚板を選ばれた方にお勧めの御宮サイズは、三社宮ならサイズ2尺、箱宮ならサイズ2尺5寸、神明宮ならサイズ8寸です。
もちろん他のサイズの組み合わせも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
棚板正面に2本の柱が立つ正式な神棚でもちろん天界を表す雲板も付属いたします。
棚板の高さは付属する柱の長さを調節して決めます。
いろんな現場に対応するよう70cmの長さの柱をセットしております。
通常、お飾りするお宮の高さプラス10cmの長さに柱をカットして使用しますが
このサイズになりますと60cm位で使用するケースが多いようです。
【棚板の仕様について】
棚板には棚板本体に柱を固定する方法が2つあります。
1つは、昔からのやり方で板にホゾ穴を掘り柱の先をそのホゾに合わせて加工し組み込むアリ式と言う手法で、もう1つは、ホゾ穴の代わりに金物のネジを使用して板にネジの受けの方の金具を埋め込み柱にネジ本体を取り付けコタツの足の様に柱をくるくる廻して固定する手法です。
本来神棚は金具を使わず組み立てるものでしたので棚板と言えばアリ式(ホゾ組)が当たり前でした。
その関係で棚板の名称にもアリ式と言う説明はあえて付かず、最近の作りである金物を使用した棚板には区別の為ネジ式と言う名称が追加されています。
ネジ式とは棚板にホゾ穴を掘る手間を省きコストをおさえる為の手法ですが柱を固定し終わりますとネジは見えなくなります。
使用するお客様に気持ち良くお祀り頂けるように作ってありますのでどちらも見劣りすることはございませんのでご予算やお好みでお選び頂ければ好いと思います。
【棚板の材質について】
棚板には大きく分けて2種類の木材を使用しております。
1つは、伊勢神宮で使用しているものと同じヒノキである木曽桧(尾州桧)で、もう1つはその桧に代わる材として社殿や家屋でよく使用されているカナダ産のツガ系の木材であるスプルスです。
桧には一枚板とハギ板(幅の細い無垢板を数枚合わせて広い板にしたもの)をご用意し、スプルスは輸入の関係で一枚板は無くすべてハギ板となります。
一枚板の桧と柾ハギ板(柾とは目の細かな桧板の綺麗な部分)はアリ式でご用意しました。
またアリ式の棚板は奥行も36cmにカットせず材の都合で広めになっているものがございます。
広い奥行の棚板は神具もゆっくりのせられてお祀りしやすいです。
ネジ式の桧はなるべく柾目の部分を使用するようにしておりますが材料の都合で多少板目が混ざることもございますが「神棚はヒノキで作るもの」とお考えの方にはおすすめです。
ネジ式の棚板の奥行は36cmにしてあります。
このサイズの棚板には奥行の深い巾広もご用意しました。
奥行が45cmありますのでお宮・神具がゆっくりお飾りできます。
燈籠や真榊(五色旗)など神棚を賑やかにお祀りされたい方には特におすすめです。
また、横通三社宮(丸屋根・丸屋根束立)サイズ2尺を選ばれた方にも神具が余裕をもって飾れますのでおすすめです。